「メニュー表に載せる料理写真を自分で撮りたいけれど、どうしても美味しそうに見えない…」と悩んでいませんか?
プロのような高い機材がなくても、今使っているスマホカメラの機能を正しく使い、少しのコツを抑えるだけで、料理の魅力を引き出す写真は十分に撮影できます。
今回は、お店のメニュー表をもっと魅力的で、注文したくなるデザインに変えるための、スマホを使った料理写真の撮影テクニックをわかりやすく解説します。

※記事で紹介している施策や事例は一般的なものです。弊サービスとは考え方の違うものもあります。

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メニュー表の写真に必要なのは「芸術性」ではなく「シズル感」

メニュー表に載せる写真で最も大切なのは、お洒落なアート作品のような芸術性ではなく、見た瞬間に「美味しそう!」「食べたい!」と思わせる「シズル感」です。
シズル感とは、お肉のジューシーな肉汁、スープから立ち上る湯気、サラダのみずみずしさなど、五感を刺激する質感のことを指します。
お客様がメニューを開いたときに、料理の味や香りを一瞬で想像できる写真を載せることが、注文率をアップさせるための最大の鍵となります。

プロっぽく撮るための「光(ライティング)」の基本

写真は「光の扱い方」次第で、クオリティの8割が決まると言っても過言ではありません。

基本は「自然光」が入る窓際で撮る

料理を一番美しく、自然な色合いで撮影できるのは、太陽の光である「自然光」です。
撮影をする際は、店内の奥まった暗い席ではなく、日中の光が優しく差し込む窓際の席に料理を置いて撮影しましょう。
直射日光が強すぎる場合は、レースのカーテン越しに光を当てると、影が柔らかくなり上品に仕上がります。

料理の後ろから光を当てる「逆光・半逆光」が正解

料理を撮影するときは、カメラを構える自分の後ろから光が当てる「順光」ではなく、料理の後ろから光が差し込む「逆光」、または斜め後ろから光が当たる「半逆光」のポジションで撮るのが正解です。
後ろから光が当たることで、料理の表面にキラリとしたツヤが生まれ、立体感やみずみずしさが強調されます。

蛍光灯の下はNG!料理が美味しそうに見えない理由

店内の一般的な蛍光灯の真下で撮影するのは絶対に避けましょう。
蛍光灯の光は青みが強く、料理全体の色彩をくすませてしまうため、せっかくの料理が冷たくて美味しくなさそうな印象になってしまいます。
どうしても夜間にしか撮影できない場合は、蛍光灯の真下を避け、温かみのある電球色の照明を使うか、撮影用の専用ライトを用意するのがおすすめです。

料理の魅力を引き出す「構図とアングル」の選び方

料理の種類によって、カメラを構える角度(アングル)を変えると、魅力がさらに伝わりやすくなります。

立体感を出すなら定番の「斜め45度」

お客様が実際に席に座り、料理を食べるときに見る視線に近いのが「斜め45度」のアングルです。
どんな料理にも合わせやすい王道の角度で、料理全体のボリューム感や高さ、立体感を最もバランスよく伝えることができます。
迷ったらまずはこの角度から撮影してみるのがおすすめです。

おしゃれなカフェ風にするなら真上からの「俯瞰(ふかん)」

料理の真上から見下ろすように撮影する「俯瞰(ふかん)」は、SNSでも人気のスタイリッシュな構図です。
ピザやタルトのように平べったい料理や、ワンプレートランチ、小鉢が並ぶ御膳など、全体の器の並びや色のバランスをグラフィカルに見せたいときに非常に効果的を発揮します。

主役にぐっと近づく「マクロ(寄り)」の視点

お肉の質感や、ソースのとろみ、瑞々しいトッピングなど、特定の「一番美味しいポイント」を強調したいときは、料理にぐっと近づく(寄る)構図が適しています。
あえて器全体を画面に収めず、料理の一部を大胆にトリミングして大きく見せることで、迫力のあるシズル感を演出できます。

今すぐできる!スマホカメラの撮影設定とちょっとしたコツ

特別な技術がなくても、スマホの標準機能や事前のひと工夫で写真の見栄えは劇的に変わります。

「ポートレートモード」で背景をボカして主役を際立たせる

スマホの「ポートレートモード」を使うと、一眼レフカメラで撮ったように背景を自然にぼかすことができます。
背景にある店内のインテリアや余計な小物がボケることで、手前にある料理の存在感がグッと引き立ち、それだけで一気にプロっぽい高級感のある写真に仕上がります。

グリッド線を表示して水平・垂直を意識する

スマホのカメラ設定で「グリッド線(画面を9分割する補助線)」を表示させましょう。
線に合わせて撮影することで、写真が斜めに傾いてしまうのを防ぎ、水平・垂直がビシッと揃った安定感のある写真を撮ることができます。
写真の傾きは、見る人に違和感や素人っぽさを与えてしまうため、常に意識したいポイントです。

料理に「ツヤ」を足す、撮影前のひと手間

撮影の直前に、ほんのひと手間を加えるだけで写真の見栄えが「3割増し」になります。
例えば、お肉や焼き魚の表面にハケで少しだけオイルを塗ってテリを出したり、サラダの野菜に霧吹きで軽く水を吹きかけてみずみずしさを演出したりします。
カメラのシャッターを切る瞬間に、料理が「一番瑞々しく輝いている状態」を作ってあげましょう。

撮影した写真をメニュー表にレイアウトする際の注意点

せっかく綺麗に撮れた写真も、メニュー表に配置する際の設定を間違えると台無しになってしまいます。

メニュー表のサイズに合わせた「解像度」の重要性

スマホの画面上できれいに見えていても、印刷すると写真がぼやけてしまうことがあります。
これは、印刷に必要な「解像度」が足りていないことが原因です。
メニュー表を紙に印刷して使う場合は、スマホの設定で一番画質が良いモード(サイズ)で撮影し、画像を縮小しすぎずにそのままデザインに反映させることが大切になります。

色補正(レタッチ)は「やりすぎない」のが鉄則

スマホのアプリを使って色味を調整(レタッチ)する際は、明るさや鮮やかさを盛りすぎないように注意してください。
色を鮮やかにしすぎると、かえって絵の具のような不自然な色合いになり、料理の美味しさが損なわれてしまいます。
あくまで「実物の料理の良さを少し明るく引き立てる」くらいの、自然な補正に留めるのが鉄則です。

「写真はあるけれど、おしゃれに配置できない…」そんな時は

スマホのカメラ性能は年々上がっているため、光や構図の基本さえ押さえれば、誰でも魅力的な料理写真を撮ることができます。
しかし、そうして撮影した自慢の写真を、メニュー表のどこに、どの大きさで、どんなフォントと組み合わせて配置するかという「レイアウトのデザイン」は、また別の高い専門知識が必要です。
「写真は上手く撮れたけれど、いざメニュー表にしてみると納得がいかない…」とお悩みなら、ぜひその写真を添えてプロのデザイナーにご相談ください。
撮影された写真の魅力を最大限に活かし、お客様の指が止まるような売れるメニュー表を形にします。