「うちの店、客数は入っているのに、なぜか客単価が伸び悩んでいる……」と悩んでいませんか?

料理のクオリティも接客も問題ないのに売上が上がらない場合、原因は「メニュー表の並び順」にある可能性が非常に高いです。

お客様が席についてから注文を決めるまでの「視線の動き」と「心理」を計算してメニューを並べるだけで、客単価は確実に上がります。今回は、並び順を変えて無理なく単価をアップさせる具体的なテクニックを解説します。

※記事で紹介している施策や事例は一般的なものです。弊サービスとは考え方の違うものもあります。

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客単価が伸びない原因は「メニュー表の並び順」

どれだけ魅力的な商品があっても、メニュー表の並び順がバラバラだと、お店の利益には繋がりません。まずは並び順がもたらす影響について知りましょう。

お客様を迷わせるメニュー表は利益を削る

メニュー表を開いたとき、どこに何があるか分からず、お客様を迷わせてしまうメニュー表は最悪です。人は選択肢が多すぎたり、並び順が不親切だったりすると、選ぶのが面倒になり「一番安くて無難なもの」や「いつもと同じもの」を注文してしまいます。お客様の迷いは、お店の利益を削る最大の原因なのです。

ついで買いと上位プランへの誘導はコントロールできる

客単価を上げるために、スタッフが無理に「もう一品いかがですか?」と営業する必要はありません。メニューの並び順さえ整っていれば、「3つあるプランの真ん中(上位プラン)を選んでもらう」「メインと一緒に、相性の良いサイドメニューを注文してもらう(ついで買い)」といった行動を、お客様の意思で自然に選んでもらうようにコントロールできます。

松竹梅の法則で「真ん中」を選ばせる

価格帯の並び順を工夫するだけで、お客様が自ら「少し高い、お店が一番売りたい商品」を選んでくれるようになります。

3択だと真ん中を選びやすい理由

人間には、選択肢が3つあると心理的に一番無難な「真ん中」を選びたくなる習性があります。これを「極端性の回避効果」と呼びます。
例えば、2,000円と3,500円の2択では安い方に流れがちですが、ここに5,000円の選択肢を加えることで、心理的ハードルが下がり、一番売りたい3,500円の「真ん中」に注文が集中するようになります。

売りたい「竹」の価値を高める見せ方

真ん中の「竹」をさらに選ばれやすくするには、見せ方に一工夫必要です。ただ並べるだけでなく、竹のメニューの文字を少し大きくしたり、「当店イチオシ」「一番人気」といったラベルを貼ったりして、視覚的にも価値を高めましょう。これにより、お客様は迷わず「これを頼めば間違いない」と納得して選ぶことができます。

「松」「梅」の価格差のつけ方

松竹梅を機能させるには、価格のバランスが命です。理想的な価格比率は「5:3:2」と言われています。
5,000円(松)・3,000円(竹)・2,000円(梅)のようなイメージです。松と竹の差を少し広げ、竹と梅の差をやや縮めることで、「これなら、ちょっとだけ奮発して梅より竹にしよう」という心理が働きやすくなります。

サイド・ドリンクへの視線誘導

メイン料理を決めた直後の「お客様の視線」を先回りして配置を考えることで、ついで買いを強力に促します。

メインの隣に「もう一品」を配置

人の視線は、メイン料理の写真をパッと見た後、そのすぐ周囲へと流れます。この視線のルート上に「唐揚げの隣に生ビール」「ステーキの下にガーリックライス」というように、相性抜群のサイドメニューを配置しましょう。メインを選んだ直後の「これと一緒に食べたら美味しそう」という感情を刺激する並び順がベストです。

写真・イラストで視覚的にアピール

サイドメニューは文字だけで並べられがちですが、実は写真やイラストがあるだけで注文率が大きく変わります。メイン料理よりは少し小さめで構いませんので、シズル感(美味しそうな雰囲気)のある視覚情報を添えてみてください。文字だけよりも直感的に「これも食べたい!」と思わせることができます。

セットメニューでお得感を出す

お客様が「セットにしないと損かも」と感じるような導線を、メニューの中に作り込みましょう。

単品合計との差を一目で伝える

「ラーメンと半チャーハン」を別々に頼むより、「半チャーハンセット」として並べた方が圧倒的に注文されます。その際、必ず「単品で頼むより〇〇円お得!」と赤字などで明記してください。お客様は「安くなるならセットにしよう」と得した気分になり、お店は狙い通りに客単価を上げることができます。

ドリンク・デザートを頼みたくなる一言

セットメニューのすぐ近くに、「+150円でソフトドリンク付き」「+200円でミニデザートが追加できます」といった一言を添えておきます。メインとサイドで満足したお客様の「食後はさっぱりしたいな」という締めの欲求を満たす一言が添えられているだけで、最後のダメ押しでもう一歩単価を積むことができます。

まとめ:メニュー表の導線を整えて、無理なく単価アップ

メニュー表の並び順を変えることは、誰の負担にもならずに売上を伸ばせる、飲食店にとって最高の「攻めの施策」です。

お客様は迷わずに大満足の注文ができ、スタッフは無理なセールスをしなくて済み、お店の客単価は確実に上がる。誰も損をしない仕組みが、並び順一つで完成します。

まずは今夜、自店のメニュー表を開いてみてください。ただ料理が並んでいるだけになっているなら、今すぐ並び順と導線を見直して、売上アップへの第一歩を踏み出しましょう。